【アングラ台湾】独自のカルチャーを突き進む ディープな台湾特集②

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瞬間を切り取り、後世に伝える写真の持つ力

5.Lightbox 撮影図書室(シャーイントゥーシューシー)

写真集や撮影関連の書籍のみを扱う図書館。

2016年にフォトグラファーの曹良賓(ツァオ・リャンビン)さんがNPOとして創立、昨年台北市政府の持ち物件を改装してリニューアルした。

蔵書数は3500冊、その多くが寄贈によるもので、芸術的、歴史的、社会的意義のある書籍のみが置かれる。

曹さんはかつて友人の撮影した写真に、その場にいたにも関わらず自分の目に映らなかったものを見たという。

写真はほんの短い瞬間を切り取り、残すことができる。

その経験から「写真を通じて多くのものに触れる体験をしてほしい」と話し、写真や撮影に関連するイベントも開催。

例えばアラーキーのモデルだった女性による告発を受けたトークイベント「#MeToo運動と現代撮影」、また今年は天安門事件から30年を記念し、座談会も行った。

利用は無料、ただし持参した本を読んだりPC作業などはNGで、純粋にここの蔵書を閲覧する目的のみに限られる。

曽さんを含む運営メンバー。中には写真を学ぶ学生もいる

改装と運営はドネーションで賄う。日本からも寄付があるのだとか

蔵書は台湾だけでなく、日本や韓国、欧米の書籍も多い

天安門事件から30年の特設コーナーも

Lightbox 撮影図書室

(シャーイントゥーシューシー)

住:台北市大安区羅斯福路三段269巷19號

電:02-2367-8161

営:13時~20時(日・月曜休み)

www.lightboxlib.org

FBlightboxlib

「ガロ」源流のオルタナ系漫画喫茶&パブリッシング

6.Mangasick(マンガシック)

老B(ラオビー)と黄尖(ホワンジェン)の2人によるマンガ喫茶、ギャラリー、ブックショップ。

幼い頃からマンガが大好きだった老Bは大学時代、バンドマンの友人から丸尾末広の作品を紹介され、そこから白戸三平やつげ義春など雑誌「ガロ」系のオルタナ作品にハマっていった。

老Bが黄尖を説得する形でこの店を開いたのが2013年だ。

2人とも日本の漫画を中国語版に翻訳する仕事も受けており、ガロの後継誌「アックス」を発行する「青林工藝舎」を愛するあまり編集長に会いに行くと同社の歴史をまとめた書籍を出版。

同社作品の中国語訳も数々手掛けている。

ほかにも自主制作誌「USCA(ユースカ)」のダイジェスト版、台湾の同人作品の日本語翻訳版など出版業にも意欲的だ。

一貫しているのは、文化的、芸術的に優れた作品をもっと広めたい、人に読ませたいという気持ち。

それは日本でも台湾でも、バンド・デ・シネでもアメコミでも。

一部性的描写があるということで、台湾の条例上〝18歳以下入店禁止〟だが、ポリシーを貫く勇敢な店だ。

満喫スペースは仕事場も兼用。利用料は1回200元で時間制限なし

それぞれ最近のオススメ同人誌を手に

「ガロ」系書籍をこれだけまとめて置いている店は日本にもなかなかない

貴重書の棚。もちろんこれも読める!

翻訳本と同人誌の展示販売スペース

Mangasick

(マンガシック)

住:台北市中正区羅斯福路三段244巷10弄2號

電:02-2369-9969

営:14時~22時(火・水曜休み)

U:mangasick.blogspot.com

FBMangasick

偶然の出会い、隣り合う人と交わるための小さな場所

6.小地方 Seams深夜的(シャオディーファン シェンイエダ)

その名も「小地方(小さな場所)」というこの店。

老闆娘(ラオバンニャン=女性オーナーの意)の憶玲(イーリン)さんは、戒厳令下の1986年に結成され、多くのドキュメンタリー作品を製作した映像集団「緑色小組」の後期に合流。

その後現代演劇グループ「差事劇団」に製作や企画で参加し、2011年に日本の劇団「野戦の月」に招かれ東京に半年間滞在。

その時に訪れた小さなバーが立ち並ぶ新宿・ゴールデン街の後継に感銘を受け、帰国後「小地方」を開いた。2度の引っ越しを経て現在の場所は3軒目だが、いずれも同じ小さな小さな空間だ。

台南出身のイーリンさんはサトウキビにラムやウォッカを加えたカクテルや、地元の味「意麺」などを提供。店の規模も相まってさながら深夜食堂のよう。とにかく居心地がいい。

常連客の多くはイーリンさんの友人やアート系の人々、ご近所さんたち。小さな場所で隣り合う人が互いの文化や多様性を受け入れ、影響し交流する場として存在し続けたい、というのがイーリンさんの小さな願いだ。

イーリンさんの故郷の味、台南意麺

看板犬のミル

周年にはグッズも制作する

落語家による公演や、近隣に住む外国人留学生の音楽イベントなども開催

この日の客もイーリンさんの友人という。初来店でも当たり前のように会話が弾み、どこか懐かしさも

小地方 Seams深夜的

(シャオディーファン シェンイエダ)

住:台北市中正区金門街6之7號

電:02-2367-9830

営:19時~24時(日曜休み)

bit.ly/2JM5i04

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