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【特集】さあ、台湾の駅舎をめぐる旅へ出かけよう①

日本統治下の台湾に造られた駅舎は懐かしさいっぱい。

古い駅舎と周辺スポットめぐりの旅に出かけよう

1.菁桐(ジントン)站

「天燈節」で知られる新北市平渓の隣にあり、平渓線の終着駅で1929年に石炭の積み出し駅として造られた。

旧名を「菁桐坑」駅という。単式ホームで、向かい側の展望台にはカフェも併設。

ホームからそのまま続く細い通りは「老街」として十分や平渓と同じように土産物屋やカフェが立ち並ぶ。

瓦屋根に白い洋風の壁がアンティークでかわいらしい

ホーム向かい側の崖の上のカフェでひと息つこう

石炭を採掘していた頃の様子を再現したオブジェも

・菁桐火車站
住:新北市平溪区菁桐街52號

 

2.山佳(シャンジャー)站

台北から南東へ5駅ほど下がったところ、台北から最も近い日本統治時代の小さな駅。

1903年築の木造駅舎は新北市の市定古蹟に指定され残っているが、

実用はもっぱら2011年に建てられた隣の新駅。

「区間車(各駅停車)」しか止まらない小さな駅。漆喰塗りの壁に木製の窓枠、倉庫風の佇まい

・山佳火車站
住:新北市樹林区中山路三段108號

3.新竹(シンジュー)站

台北駅から1時間ほど、縦貫線と内湾線の両方に跨る。
1893年に運用開始しているが、現在の駅舎は1913年に建てられたもので、台湾に現存する駅舎の中で最も古い。

ずっしりと重量感のある駅舎は総督府鉄道局に勤めていた日本人建築家・松崎萬長氏によるもので、
バロック・ゴシックを融合させた荘厳な石造り。

開発が進む中保存運動が展開され、1998年に重要文化財に認定された。
東京駅と姉妹提携している。

駅前の環状路に面した「東門文昌鶏飯」。ジューシーな鶏肉にネギダレが絡んでどこまでも箸が止まらない

駅から徒歩5分の影像博物館。1933年築の映画館「有楽館」を改装したもので、古い映写機やポスターの展示のほか映画の上映もある。映画鑑賞は一般20元(!)

古い映写機やポスター、映画作りの流れなどを展示したスペースはこちらが入り口。映画館脇の細い小路を通って裏手へ。

ほかにも美術館や消防署など、新竹には古い建物がいっぱい

駅前のアイスクリーム店「多謝綿綿冰」もマストスポット

・新竹火車站
新竹市東区中華路二段445號

4.香山(シャンシャン)站

1902年、新竹―中港(現在の竹南)の3駅が開通した際に置かれ、新竹の1つ南に当たる。現在の駅舎は1928年築で、阿里山産のヒノキを使用した入母屋(いりもや)造り、屋根は日本式の黒瓦。

時代劇に登場しそうな佇まいの駅舎

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駅から北へ10分ほど歩くと1770年築の媽祖廟「香山天后宮」が

・香山車站
新竹市香山区中華路五段347巷2弄27號

5.竹東(ジュードン)站

新竹駅の1つ北「北新竹」から内陸へ入る「内湾線」の中ほどにあるこちらの駅は、1947年に置かれた。白い漆喰の壁に赤茶色の屋根、この外観を一見すると日本の公民館…? と錯覚を覚える。

日本人なら目にしっくりなじむ外観

駅構内のイスはこちらもかつてよく見られた連結タイプ

駅裏手に細く長く続く「竹東夜市」は地元民のお出かけスポット

・竹東車站
住:新竹縣竹東鎮東林路196號

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