【食道をゆく】糖葫蘆(タンフールー)~浙江省杭州市~

糖葫蘆(タンフールー)~浙江省杭州市~

サンザシ(山査子、山樝子)の実を団子のように串に刺し、飴がけした伝統菓子「糖葫蘆」。
夜市や街角の屋台によく顔を現す、庶民のおやつだ。その誕生については、中国の首都が臨安(今の杭州)に置かれていた南宋時代にまで遡る。
時は南宋の第3代皇帝・光宗が在位した紹煕年間(1190年~94年)。

光宗の最愛の妃・黄貴妃が病に臥した時のこと。肌はやつれ、食欲もない妃に、お抱えの医師らがありとあらゆる高価な薬を試したものの、効果はなかった。
日に日に憔悴していく妃の姿を見た皇帝は、城下町から医者を募った。そこへやって来た1人の漢方医は、妃の脈を診るなり「氷砂糖でサンザシの実を煮詰めたものを毎食前に5~10個食べれば、半月ほどで治癒するだろう」と述べた。家臣たちは半信半疑ながら言われた通りにすると、ぴったり半月後には病が治ったのだった。

この話が民草に語られるようになり、串に刺して食べるようになったものが今の「糖葫蘆」。
実の大きなものを下に、小さなものを上に刺したため、〝葫蘆(ひょうたん)〟のような格好から、この名が付けられたという。今ではイチゴやプチトマト、山芋など、バリエーションも豊かに。
サンザシの実には消化不良を緩和し、血脂や血中コレストロールを低下させる効能も。寧夏夜市の「古早味糖葫蘆」は30年の歴史を持ち、新鮮なフルーツで毎日作る。1本20元~。

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